『VIVANT』第21話の前に ― 和田・ドラム・劉・薫の4つの疑問
和田は生きているのか、ドラムのインスタは死亡フラグか、乃木と劉の時間軸は否定されたのか、薫の出番の少なさは伏線か。報道と考察を見比べて私見を述べる
- 文 / 運営者/
- 公開日 2026.10.15/
- 読了 6分
この記事には作品のネタバレが含まれています。未見の方はご注意のうえお読みください。
作品基本情報
- 種別
- ドラマ
- 公開年
- 2026年
- 監督・演出
- 福澤克雄
- 出演
- 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也、平山祐介、富栄ドラム
※監督・出演者情報は複数の公開情報を突き合わせて確認した実在のクレジットです。
この記事は『VIVANT』第1シーズン全話と、第2シーズン第20話(10月11日放送)までのネタバレを含みます。 考察は第20話時点のもので、第21話(10月18日)の放送で変わる可能性があります。
第20話のあとも、頭の中に残ったままの疑問がいくつかあります。 和田の生死、ドラムのインスタ投稿、乃木と劉の時間軸、そして薫の出番の少なさ。 報道やブログの見方を見比べたうえで、順番に私の見立てを書きます。
和田は死んでいる設定で演じられたと、本人が語っています
和田貢(平山祐介)の生死は、前の記事でも取り上げました。 ここで足したいのは、平山さん本人の言葉です。
TBSラジオ「VIVANT 悪役会議室」(10月11日放送)で、平山さんは乃木が拷問室に入ってくるところから息を止めていたと振り返っています。 乃木に「頑張ったな」と声をかけられた場面では、死んでいる役なのに熱くなったそうです。 顔を胸に寄せられたときも、目を閉じていたぶん気持ちが伝わってきて、動けないのがつらかったと報じられています。
平山さんの独占インタビュー動画には「生きているのか?」というタイトルが付いていて、みんなが同じところで引っかかっているのが分かりますね。
『VIVANT』には、死んだと思われた人物が生きていた前例が何度もあります。 そのため「また生きているのでは」と疑いたくなる気持ちは、私にもあります。
それでも、和田は死んだままだと見ています。 乃木が遺体にかけた「日本に帰るぞ」は、生きている仲間への呼びかけというより、弔いの言葉に聞こえました。 演じた本人が「死んでいる設定」と話している以上、ここを裏返すのはかなり大きな賭けになります。
ドラムの長文投稿は、フラグより人柄のにじむ感謝に見えます
ドラム役の富栄ドラムさんが、第20話の放送後にインスタグラムを更新しました。 野崎守役の阿部寛さんとのツーショットを添えた長文で、10月13日には日刊スポーツが「死亡フラグ?」と報じています。
中身は、感謝の言葉です。 同じシーンの待ち時間に昔の現場の面白い話を聞かせてもらったこと、演技についての踏み込んだ質問にも親身に答えてもらったことが書かれています。 演技未経験から役者になった自分にとって、阿部さんと話せるのは「本当に恵まれた環境」だと感じている、とも。 Xでは「嫌な予感しかしない」という声が出た一方で、ただの感謝の投稿ではと受け取る人もいたようです。
第20話のドラムは、タイランに問い詰められて暴れ、スタンガンで撃たれて倒れました。 その直後の投稿だったことが、不安に拍車をかけたのだと思います。
私は、フラグとは読んでいません。 富栄さんはこれまでも、撮影の裏話や共演者との写真をこまめに投稿してきた人で、阿部さんへの感謝もその延長に見えます。 文面も「少しでも多くのことを吸収して成長したい」と先を向いていて、別れの挨拶とは雰囲気が違います。
もちろん、投稿の中身が生死の手がかりになるとは思えません。 ドラムが無事かどうかは、第21話の本編で確かめるしかなさそうです。
「ちょうどその頃」で、乃木と劉の時間軸は同時進行と読めます
乃木と劉銘軒の時間軸については、第19話の放送後に細かい指摘が出ていました。 ハン女史の部屋で、投げ散らかされた花瓶の位置が場面ごとに違うように見えること。 そこから、劉が呼ばれた場面は6月8日以降の別の日で、乃木が劉になりすまして野崎の救出に加わったのでは、という見方まで広がりました。
その考察に、第20話の冒頭が水を差しました。 乃木たちが別班員の奪還準備を進める場面のあと、ナレーションが「ちょうどその頃、野崎とドラムは」と説明して、場面が切り替わります。 SNSでは「同時進行やん」「これで時系列が違う説は無くなった」といった声が目立ち、オリコンも考察が崩れたと伝えました。
一方で、まだ諦めない人もいます。 第21話の直前考察として、タイラン邸の場面を6月10日と読む動画を紹介した記事もありました。 新庄が射殺されたと説明されたあとに偽装死だと分かったように、ナレーションがあとから違う意味を持つ可能性がある、という理屈です。
私は、時間軸の入れ替わり説はかなり苦しくなったと見ています。 新庄の件は、劇中の人物が信じていた情報が覆された例でした。 「ちょうどその頃」は、見ている私たちに時間の関係を教えるナレーションです。同じ種類のミスリードとして扱うのは、少し無理があると思います。
これで、奪還の準備をしている時間に乃木が劉として野崎のそばにいた、という筋は考えにくくなりました。 ただ、堺雅人さんが乃木と劉を一人二役で演じている理由は、まだ何も説明されていません。 入れ替わりは薄くなっても、この二人がなぜ瓜二つなのかという謎は、そのまま残っています。
薫の出番の少なさは、ジャミーンの出番とつながっています
最後は、柚木薫(二階堂ふみ)です。 第2シーズンの薫は、出番が少なめだと感じます。 正確な回数までは数えていませんが、それだけに「このまま終わるはずがない」「最後に大どんでん返しがあるのでは」と期待してしまいます。
薫には、第1シーズンから積み重なった違和感があります。 赤飯を食べて「ホンモノの味だ」と言った反応や、偽名を名前から読んだことなど、日本で育っていないのでは、という指摘が根強くあります。 正体についても、テントの関係者、インターポール、シンシーの手先と説が割れていて、公式には何も明かされていません。
第2シーズンでの動きは、断片的です。 第16話では、AIで作られた乃木との通話で違和感を指摘する声が集まりました。 9月には公式SNSが、赤いスカーフを巻いて顔をすすで黒くした薫の姿を公開して話題になりました。東京の自宅にいるはずなのに、という驚きの声が多く出ています。 第20話には、ジャミーンがアディエルの仏壇に手を合わせるのを、薫が見守る場面があったという感想もあります。
私は、薫の出番の少なさを、それ自体は手がかりにならないと見ています。 薫はいつもジャミーンのそばにいる人物です。ジャミーンがプリシャだという見方が強まった今、薫の出番が増えるのは、ジャミーンが物語の中心に出てくるときだと思います。
どんでん返しがあるとすれば、薫が敵だったという形より、なぜ薫がジャミーンを預かることになったのかが明かされる形のほうが、このドラマらしい気がします。 ただ、これは今のところ私の見立てで、劇中の裏付けはありません。
第21話は4つの答え合わせになります
和田は死んだまま、ドラムの投稿はフラグと決めつけず、乃木と劉は同時進行、薫はジャミーンとともに終盤で動く。 これが、第20話時点での私の読みです。
どれも劇中で確定したことではなく、第21話(10月18日)で崩れる可能性があります。 外れていたら、それはそれで楽しみです。
和田を含む別班員の奪還の流れは第20話の速報記事で、劉の正体の見方は劉銘軒は味方か敵かの考察で整理しています。

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原作: 福澤克雄、ノベライズ: 豊田美加。第2シーズンのノベライズ。台詞や場面を文字で確かめ直したいときに
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